運動は大事だとみんなが分かっていることだと思います。肩こりや五十肩の人は運動不足な人が多いことに驚きます。もう一度運動をすることを意識してもらいたいと思います。

肩の痛みに運動は関係ある?

五十肩の患者さんは、ほとんどの方が運動不足な状態になっています。仕事でもパソコンやデスクワークでの作業が長時間続き、家に帰れば疲れた身体を休めるために意識的に身体を動かしたくありません。そういう方は姿勢も悪く肩こり、首こりを同時に感じています。

肩こりを感じていない方でも、肩こりがあったり、首のこりがあったりします。知らない間に筋肉の緊張が強くなってしまっている場合があります。肩こりや首こりなど感じていなくても頻繁に動かすようにしていて下さい。

どれぐらい筋力が落ちるのか

人は一週間寝たままの状態を続けると、10〜15%程度の筋力低下、3〜5週間で約50%に低下することも言われています。

以前診ていた患者さんが中学生の時に腰の手術をして2週間寝たきりな生活をしていたら、立てなくなっていた。と言っていました。使わない筋肉はどんどん無くなっていきます。

最大筋力の20%未満の活動では、筋萎縮や、筋力低下が起こりやすいとされています。例えると1日に一万歩、歩けていた人が2000歩以下の生活を続けていると筋力が落ちていきます。

運動の目安は?

つまり、運動不足や固定された姿勢で肩の筋肉を動かさない生活を繰り返すと五十肩になる可能性が高いということです。改めて運動の大切さを理解してもらえればと思います。

長時間の持続姿勢が続くのに加えて、運動不足で体を普段から動かせていない患者さんは沢山います。会社でラジオ体操があるなら真面目に取り組んでもらい、運動する機会がないならジムで運動したり、ランニングをしながら、体を一週間に一回以上は動かすようにして下さい。