間違った五十肩のケア
五十肩を改善させるのに、たくさんの方法がある中で避けた方がいいものもあります。その一つに電気治療があります。適切に使えば効果がありますし、間違った使い方をすると痛みを助長させてしまうことがあります。今回は電気治療の良し悪しを書いていきます。
電気治療とは
整形外科でのリハビリや整骨院での施術においては、電気治療を行うところが多いですが、この電気治療が五十肩の症状を悪化させる原因でもあります。
電気治療は、外部から筋肉へ電気信号を与え運動を起こし、血流をよくして筋肉を緩めていく方法です。緊張して動かなくなっている筋肉には良いと思われます。
なぜ電気治療は悪くさせるのか
しかし、五十肩を患っている場合は良くない効果がでてしまうことがあります。それは、肩の筋肉に拘縮があり炎症している場合です。強制的に電気で筋肉を動かすことで炎症を悪化させてしまうケースがあります。
炎症が悪化すると、安静にしていてもジンジンとした痛みや、瞬間的に力を入れた際の激痛がでてきます。そうすると、せっかく良くするためにしたことが「悪くなってる・・・もう行くのやめようかな」なんて思われてしまいます。
電気をあててもいいか判断をする
電気治療は正しい使い方をすることで、その効果を最大限、発揮してくれるものです。なので、今まで書いてきたものは、全員に当てはまるわけではないです。
肩が痛くなり激痛を感じる初期の場合は電気をあててもいいか一度考えましょう。
冷やす
これも正しい知識を知らないまま、肩を冷やしている方も多くいます。基本的に冷やすということは、急性期と言われる負傷後すぐから、腫れや熱感が治るまでの間に行うケアになりますが、五十肩の場合は、痛みが1ヶ月以上経っても引きません。そのために、いつまでも冷やすことをしている患者さんが多いです。
アイシングを
その原因としては、五十肩は、痛みが一向に治らないことにあります。本来であれば、1ヶ月もあれば炎症が治り、痛みも治ってきますが、五十肩はずっと痛い状態が続くので、アイシングなどで冷やすことをやり続けてしまうことにより、症状を悪化させてしまうこともあります。
冷やす?温める?どちらが正解?
1ヶ月以上経っている五十肩は、お風呂や電気毛布、カイロなどで温めて血流を改善させることで痛みが緩和されたり、症状が改善していく手助けにもなります。温めて痛みが出ない場合は、どんどん温めるようにしましょう。
鍛える
男性では、五十肩になって筋肉が劣ってしまうとダメだと思い、バーベルや鉄アレイなどで負荷をかけて鍛えてしまう方がいます。
手をあげたり、肩の関節が動くように体操することは良いことですが、炎症が起きている状態での過剰なトレーニングや負荷をかけてしまうのは、傷口に塩を塗っているのと同じです。
決して過剰な負荷をかけないようにして下さい。
女性の場合では、普段から持ち歩く鞄やスーパーの買い物袋を痛い肩の方で持つのもいけません。自分の腕の重みだけで、無駄な負荷をかけずに動かすようにしてください。
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