冬になると、指の1∼2本が氷の様に冷たくなってくる人がいます。毎年のように冬だけ出てくるこの症状について考察を書いていきます。

レイノー現象

お身体を診させていただいている方で、冬の時期だけ人差し指だけが氷の様に冷たくなってくる方がいます。これらは、精神的にストレスを感じるときや寒さに反応して指の血管が収縮し、血流が一時的に悪くなることをレイノー現象といいます。

特徴として、血流が悪くなってきた時に白色に、虚血状態になり紫色に、血流が戻ってくることで赤色になり、状態によって色の変化が出てきます。

寒さに反応して血流が悪くなり出てくる発作型・一時型があります。これらは、血流の回復によって自然と元に戻ります。

予防は?

大事なのは常に血流を良くすることです。

  • 靴下・手袋をつけて直接、肌を出さないようにする。
  • 手だけではなく首や背中・肩の凝りを解消する。
  • メンタル的に抱え込むストレスを極力減らす。
  • 禁煙をする
  • 冬場以外でも血流は良くしておく

比較的、10代後半から50代くらいにかけて幅広くなる方が多いです。特に生活習慣、性格などが影響しています。

20代男性の例

工場で右手で力を入れて作業をすることが多い20代の男性では、寒くなってくる11月以降に人差し指のレイノー現象が気になっていました。

・首から肩にかけての凝りを感じ
・肉体的な疲労のストレス
・タバコや過度な飲酒はなし
・浅い睡眠時間

などがあり、普段からの血流の悪さが気になります。なくすことも大事ですが肉体的な疲労との向き合い方が大事だと感じました。

冬になると指が冷たく感じる方はお気を付け下さい。